カカオが入っているのはどれでしょうか?(5年)
健康のためにカカオを取ることがあります。子供達にどのチョコを買いますか?と質問したら、どれを選ぶでしょうか?ほとんど子供は、95%のチョコを選ぶと思います。
しかし、裏面にはこのように書いてあります。
それぞれ内容量が違うのです。つまり全体量が違ってきます。さあ、ここで子供達は悩みます。ここが学習問題として成立するのではないでしょうか?
割合には、3つの用法があるのをご存知で
しょうか?
割合の3用法というのは,割合に関する3つの計算方法をまとめていい表したものです。
割合の第1用法は,2つの量A,Bがわかっているとき,AがBの何倍にあたるか,すなわち,BをもとにしたときのAの大きさの割合pを求める方法です。
p=A÷B (第1用法)
割合の第2用法は,下の例のように,もとにする量(B)と割合(p)がわかっていて,比べる量(A)を求める方法です。
A=B×p (第2用法)
割合の第3用法は,下の例のように,比べる量(A)と割合(p)がわかっていて,もとにする量(B)を求める方法です。
B=A÷p (第3用法)
今回であれば、全体量を求めるので、第2用法の式になります。
全国学力学習状況調査でも何度も出題されています。
一番難しいのは、第3用法になります。
この3つの用法を知らない先生が多いので、知っておくだけでも全然違います。
「今、私はどの用法を教えているのか」ということを理解しているだけでも、教えるときに全然違ってきます。かけ算がもとになっています。かけ算の式は、
1つ分×いくつ分=全体
です。これを上の3つに当てはめてやれば、繋がっています。このことから「割合=かけ算」と考えることができるのです。
このことは、しっかりと覚えておいてください。
日常生活から問題を作ることができる一例でした。